御用金 (1969) / Goyokin

『御用金』(ごようきん)は、1969年5月1日公開の時代劇映画。監督は五社英雄。配給は東宝。製作はフジテレビジョン+東京映画製作。主演は仲代達矢。

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御用金 (1969) / Goyokinのあらすじ

天保2年(1831年)10月、越前国鯖井藩(鯖江藩をイメージした架空の地)の漁村・黒崎村の漁民30数名全員が一夜のうちに姿を消した。領民らはこれを「神隠し」として怖れた。

天保5年(1834年)、江戸の浪人・脇坂孫兵衛は、鯖井藩士・流一学らに命を狙われる。刺客らを倒した孫兵衛は、義兄の鯖井藩家老・六郷帯刀が再び「神隠し」を行なおうとし、その前に秘密を知っている孫兵衛の口を塞ごうとしていることを悟った。

3年前の「神隠し」の真相は、六郷帯刀らによる村人虐殺だった。佐渡島から御用金を運ぶ途中で難破した御用船から漁民たちが引き上げた金を、藩の財政立て直しのために横領し、真相を知る漁民全員を皆殺しにしたのだった。孫兵衛は金を奪うところまでは了承していたが、村人虐殺までは許すことができなかった。

孫兵衛は、妻の兄で親友でもある帯刀を責め、二度と「神隠し」を行なわないことを約束させるが、武士であることに嫌気がさし、妻と藩を捨てて浪人となった。しかし帯刀が再び「神隠し」を行なおうとしていることを知った孫兵衛は、それを阻止するために鯖井藩に向かう。そんな孫兵衛を謎の浪人・藤巻左門が密かに追っていた。

鯖井に向かう途中で、孫兵衛はチンピラたちに追われていた女つぼふり師・おりはを救う。彼女は黒崎村の生き残りで、「神隠し」のために許嫁と父親を失い、身を落とした女だった。

一方、孫兵衛の行動を察知した帯刀の部下・高力九内らは孫兵衛を待ち伏せし、急襲する。多勢を相手に傷を負った孫兵衛を救ったのは藤巻左門と、おりはが煽ってなだれ込んで来たチンピラたちだった。

おりはの実家に逃れた孫兵衛は、御用船を座礁させて御用金を奪おうとしている帯刀らの企みを左門とおりはに語る。孫兵衛は左門が幕府の隠密であることに気付いていたのだ。ところが、孫兵衛と左門はそこに現れた九内らにあえなく捕らえられてしまう。

孫兵衛と帯刀一派らの死闘が繰り広げられ、最終的には帯刀と孫兵衛の雪の中での血染めの決闘となり、孫兵衛が立ち上がり勝利する。

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