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五社 英雄(ごしゃ ひでお、1929年(昭和4年)2月26日 – 1992年(平成4年)8月30日)は、日本の映画監督、脚本家、演出家。明治大学商学部卒業。ニッポン放送プロデューサー、フジテレビ映画部長、五社プロダクション社長を務めた。テレビ業界出身の映画監督第1号である。

時代劇の殺陣において、竹光でなくジュラルミンの刀身を採用して俳優の迫真の演技を引き出し、刀と刀がぶつかる際の金属音や、人が斬られる時の効果音を音響スタッフと共に独自に開発したことで知られる。アウトローを主人公にした作品を一貫して手がけ、滅びに向かって走る人間の情念のきしみや美学を描くことを信条としていた。その代表作には、『三匹の侍』、『御用金』、『人斬り』、『雲霧仁左衛門』、『鬼龍院花子の生涯』、『極道の妻たち』などがあり、丹波哲郎、仲代達矢、平幹二朗、安藤昇、夏八木勲、夏目雅子、岩下志麻、かたせ梨乃、名取裕子らの新たな魅力を引き出した。

Hideo Gosha / 五社英雄の監督映画作品

 ・ 三匹の侍 (松竹、1964年5月)
 ・ 獣の剣(俳優座/松竹、1965年9月)
 ・ 五匹の紳士(俳優座/松竹、1966年1月)
 ・ 丹下左膳 飛燕居合斬り(東映、1966年5月)
 ・ 牙狼之介(東映、1966年11月)
 ・ 牙狼之介 地獄斬り(東映、1967年5月)
 ・ 御用金(フジテレビ/東京映画、1969年5月)
 ・ 人斬り(フジテレビ/勝プロダクション/大映、1969年8月)
 ・ 出所祝い(東京映画/東宝、1971年10月)
 ・ 暴力街(東映、1974年4月)
 ・ 雲霧仁左衛門(松竹/俳優座、1978年7月)
 ・ 闇の狩人(松竹/俳優座、1979年6月)
 ・ 鬼龍院花子の生涯(東映/俳優座、1982年6月)
 ・ 陽暉楼(東映/俳優座、1983年9月)
 ・ 北の螢(東映/俳優座、1984年9月)
 ・ 櫂(東映、1985年1月)
 ・ 薄化粧(松竹/五社プロダクション/映像京都、1985年10月
 ・ 十手舞(松竹/五社プロダクション/映像京都、1986年9月)
 ・ 極道の妻たち(東映、1986年11月)
 ・ 吉原炎上(東映、1987年6月)
 ・ 肉体の門(東映、1988年4月
 ・ 226(フィーチャーフィルムエンタープライズ/松竹富士、1989年6月)
 ・ 陽炎(バンダイ/松竹、1991年2月)
 ・ 女殺油地獄(フジテレビ/京都映画、1992年5月) – 遺作